波多野 雅彦

主任波多野 雅彦

真摯に愚直に!

人物紹介

大学は理工学部。新卒でゼネコンに入社し現場監督として10年間ほど働く。その後マネジメントを学ぶ為、大学院に入学。経営学修士号取得後、建設系の経営コンサルティング会社にて、建設不況の最中、組織変革・人材育成支援業務に携わる。厳しい業界で得た経験を活かし、より広い企業の役に立ちたいと思い、アイデムに入社。仕事以外の時間でも経営者の本を読むなど、今の仕事が好き。また、運動やトレーニングが趣味という一面も。
真摯に愚直に!
  • 人と仕事研究所 紹介

PROFILE OF HUMAN AND JOB LABORATORY

この部署は、アイデムを利用した企業に対して、採用や育成・戦力化など企業が抱える「人」に対する課題解決のためのサービス、情報を提供することを目的に設立された。「キャリア開発支援グループ」では組織開発・人材開発の為の公開セミナーや企業内研修を、「情報プランニンググループ」では雇用に関する調査・分析・情報発信をしている。波多野さんはキャリア開発支援グループの主任として、教育・研修の企画・運営に携わっている。

REPORT-01

『我以外皆師也』

『我以外皆師也』そう語ったのは、株式会社アイデム、人と仕事研究所の波多野さん。彼は、学生のときにやっていた空手の中でこの言葉を学んだ。この言葉は学生のころから現在に至るまで、変わらず大切にしているものである。彼は、現在グループで主任を務めている。その立場にありながらも、謙虚な姿勢が印象的だ。「自分以外が皆師匠であり、上司、先輩はもちろんのこと、グループのメンバーやお客様、妻・子供と接する中で、この人のこういうところいいなあ、見習いたいなあと思ったら、すぐに吸収することを心がけています。」そんな彼に主任の極意とは何かを問いかかけてみると「そんな、とんでもないですよ(笑)」と照れながらこう語った。「現在の自分は、主任としての役割をいただいて、自己成長する機会を与えていただいている。」

彼がこう語るのは、訳がある。それは、学生の頃と仕事を始めてからのギャップだ。学生の頃は、主に自分と近しい人のことだけを考えていれば良かった。しかし、仕事では異世代の人、価値観の異なる人と協働して目標を達成しなければならない。チームで仕事をする意識を持ち、メンバーが一丸となって、同じベクトルを持つ大切さを痛感したからだ。自分が成長できるのは、周囲の支援があってこそだと、彼は『いただいている』という言葉を何度も使い表現した。「お客様と一緒に悩み課題を解決していく中で、喜びを分かち合えたらうれしいですね。」彼の仕事のやりがいはお客様に喜んでもらうことだ。「意識していることは、お客様の言葉に耳を傾けること。期待に応えるために、どんなに小さなことでも真摯に愚直にこなしていくこと。それを積み重ねていくことで、信頼関係を築ければと思っています。」しかし、彼はこれだけでは満足しない。「また、自分と一緒に仕事をしたいと思っていただけるためにも、その後の継続的なサポートも心掛けています。」

REPORT-02

『コントロールできない壁』

そんな仕事も何もかもが順風満帆に見える波多野さん。しかし、アイデムに転職するまでに人生最大の挫折を経験していた。「実を言うと、以前勤めていた建設系経営コンサルティング会社が倒産してしまったんです。」私たちはただただ衝撃を受けた。「あの頃はお先真っ暗でしたね。」波多野さんは当時の状況に思いを巡らせながら語ってくれた。「当時は建設業界がかなり深刻な不況に陥っていました。親会社の経営不振は、当然、グループ企業にも影響が出ます。どんどん社員が辞めていく中で、私は“このままこの苦境を乗り切りたい”“何とかなるだろう”という前向きな気持ちで、仕事を続けたいと思っていました。」しかし、そんな思いも虚しく、会社は整理されることになってしまった。「自分の力ではコントロールできない壁があるということを実感しましたね。自分には家族もいたので、守ってやれないというもどかしさから余計に苦しかったです。」

このように一気に人生のどん底に突き落とされてしまった波多野さん。仕事のあてもなく、途方に暮れていた。そんな彼を救ったものは一体何だったのであろうか。「間違いなく、上司、先輩、同僚、友人、家族、これまで自分を支えてくれた全ての人。」この経験からも、波多野さんは“周囲からの支えがあってこその自分である”ということを身に染みて実感したと言う。そして、アイデムに入社。「入社できたからには何がなんでもアイデムに貢献したいと思っています。場を与えてくださったのだから・・・。」と自分に言い聞かせるように言った。

こうして周囲からの支えを得てどん底から這い上がった波多野さんはこう語る。「成功するまでのプロセスは基本的に同じだと思っています。大きいことでも小さいことでも。」スポーツや勉強、趣味でも良い。目的、目標を達成させるためのプロセスやそこで培ったあらゆる力は、他のところにも置き換えられるということだ。もちろん、挫折から這い上がるためのプロセスも同様に。彼は常に目的、目標を達成するためのプロセスを意識して行動しているようだ。逆境を乗り越えられたのも、この考え方が大きな影響を及ぼしたのではないのだろうか。

REPORT-03

『自分は何色なのか』

「就職は、会社ではなく仕事で選ぶことが大事。」彼は力強く語った。「例えば自分の入社した会社が倒産した場合、その会社という枠が好きで働いていたのなら、そこから立ち直るのは難しい。自分の好きな仕事であれば、その後、別の会社でも同じ仕事をこれまで同様に続けていくことはできるでしょう。」現在名の通っている会社が10年後20年後にもあるとは限らない。「会社のネームバリューとか、コーポレートイメージだけに魅かれて所属することが目的になっている場合、もしその会社がなくなってしまったら、働く目的も失ってしまいます。」学生と企業のミスマッチを防ぐためには「自分の価値観はどこにあるのか、入社した後自分がどうなれば幸せなのか。その幸せがどの会社で実現できるかを考えるべきだ」と言う。「例えば、グローバル企業で多国籍な仲間と共に海外でチャレンジしたいのか、いわゆる日本的企業で、地域に根ざした環境で働きたいのか。キャリアアップのために会社に捉われず仕事をしていきたいのか、定年まで安定して働きたいのか。企業理念、経営方針は、自分の考え方と合っているのか。働く価値観と同時に生活の価値観とも照らし合わせて考えるべきだと思います。」大きな挫折を味わい、立ち直った波多野さんだからこそ強く感じていることなのかも知れない。「周囲の評価・情報に振り回されず、自分でよく考えて、自分に合うかどうかを考えるのが大事です。」

その一方で、彼は就活生を見ていて感心することが多いと言う。「インターンやセミナーに、積極的に取り組んでいて素晴らしいと思います。自分の頃には無かったから。新卒は一回しかないので、就職先はしっかり考えて、悔いのないように自分で決めてください。」親や学校の先生のアドバイスも大事だが、最終的に決めるのも働くのも自分。後悔しても、周囲のせいにはできないと波多野さんは語る。「最初の会社は、ビジネスパーソンの基礎を築くうえで非常に重要です。」彼は、小手先のテクニックに走らず、自分の考えをしっかり持ってそれを伝えていくことが非常に大事だという。「就職活動をするうえで、プレゼンスキルを上げなきゃいけないとか、面接対応スキルも上げなきゃいけないとかあるかもしれない。それも大切。でも、それ以上に、自分がこの会社で何がしたいと確固たる意志を持っている人は、自然と態度と言葉から滲み出ると思います。」どのようなことをしたいのか、自分の価値観を固め、強い思いをもっと発信してほしいと語った。

続けて彼は就活生に向けてメッセージを残してくれた。「今の世の中は多様化しいろいろな働き方が尊重されている。いろんな人材を受け入れられる土壌が企業にもある。だからこそ、自分は何色なのかが大切。一昔前は、皆が同じ色を求められた。いまは多様性の時代、青色の会社だからこそ赤色も求めたい。大切なのは、私はこういう色ですって言えるように、自分色を持つこと。他の色との調和もとりながらも、私の独自性、優位性はこうなんだという色を持つように日頃から努力していきましょう。」

  • 編集後記

EDITOR'S NOTE

チーム集合写真 今回の取材を通して、私たちは「“はたらく”ということを他人事から自分事にする」というテーマを掲げた。というのも、私たちの班のメンバー全員が来年就活を控えているにも関わらず、自分が社会人として働いている姿があまり想像できなかったからである。しかし今回取材をした波多野さんの仕事に対する謙虚な姿勢や「自分は何色か」という言葉を受けて、自分にできることを愚直にこなせば、それが仕事にも繋がるということに気付いた。そのことにより、仕事が身近に感じられるようになったと思う。私たち5班はこのインターンを通して、グループの中で意見をまとめることの難しさを感じた。短い時間の中で目的地を目指していくうちに、現在地を見失うことが多くあった。そういった時には、今やっていることの目的を確認することが大切だと分かった。時間がなくて焦ってしまうと、どうしても話の軸がずれてきてしまう。グループのみんなで一つの目的を共有することは、意図を持った記事を作るために絶対に必要なことだと実感した。今回できた貴重な経験を、これからの生活に活かしていきたいと思う。ありがとうございました!

AIDEM×internship

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