仕事を知る
Case 05サイト制作から実感した
考え抜くことの重要性
M.N/2022年入社
仕事を知る
M.N/2022年入社
C社様のトップページのデザインを担当したのは、入社2年目の6月です。トップページのデザインを担当するのは3社目でしたが、リニューアルは初めての経験。通常のサイト構築であればゼロから制作して納品するため、デザインの良し悪し以前にサイトの完成に対して感謝いただけることがほとんどでした。でも、リニューアルとなると前回のサイトを越えるデザインを出さなければいけません。悩みました。
お客様からのデザインへのご要望は、ポップであることとメインターゲットとなるミドル層の女性に響くこと。それまで比較的シンプルなデザインのサイトを手掛けてきた私にとって、難しい課題に思えました。
当部署では毎日退勤前に担当業務の進捗を社内コミュニケーションツールで報告します。必要に応じて上司や同僚がコメントを付けてくれますが、既存ページを踏襲したデザインを半分ほど仕上げたところで上司からコメントが付きました。「ページの見た目にこだわるのではなくお客様と求職者がどう受け取るか、悩み抜いて形にしていくのがデザイン。手を動かすのもいいけれど、まずは考えて悩んでみたら」と。「リニューアル感が弱いかな……」と感じながらも、とりあえず進めようと手を動かしている状況だった私に、上司のアドバイスは深く刺さりました。
どうしたらサイトに変化をつけられるのか。先輩のOさんに相談すると、ファーストビューで何がしたいのか、もう一度アイデア出しから一緒にしようと提案してくれました。
「ファーストビューには一目見て驚くような仕掛けがほしい」「クリーニング店と分かることが大事」「このサイトは面白そうだと先に進んでもらえるように」次々とキーワードが出てくる中で、Oさんは参考になりそうなサイトを教えてくれるなど細かな部分まで相談に乗ってアドバイスをしてくれました。
そしてついに、洗濯機が回転する現在のファーストビューが完成。ファーストビュー決定後は、順調に制作が進みました。トップページの制作者がサイト全体のデザインの方向性を決めるため、下層ページを担当する後輩のKさんにデザインのルールやコンセプトを共有し、指示を出しました。そして、他部署からあがってきた写真とテキストを流し込み、いよいよお客様に提出する日がきました。
結果、提出したトップページは一発OK!上司からお客様の好反応を伝えられたときは本当にうれしく、緊張から解き放たれた瞬間でもありました。C社様の案件では、デザインの技術以上に仕事との関わり方を学んだと思います。学生の頃なら好きなだけ制作に時間を注ぎ込めましたが、仕事は時間内に仕上げなければいけません。
制作中はまた、「デザイナーは相手の思いを形にする。それが自分を表現するアーティストとの違い」という、入社当時に上司が話されていた言葉が何度も思い出されました。どんなにいいページでも、受け取り手が「違う」と感じるならデザインできていないのと同じ。お客様の思いを、お客様が思っている以上の形にすることがデザインの役割だと学びました。自分自身の頭で考え、スピードと精度の両方を上げていくことが仕事。上司や先輩がともに悩み並走してくれたことで仕事に対する意識が変わり、次の段階へ踏み出せたと思います。
C社様から10カ月ほどあと、3年目の4月に担当したバス会社H社様も忘れられないお客様です。同時にリニューアルする企業ホームページと同じテイストでというご要望と会社資料をいただき、トップページの制作がスタート。まずはこれまでの学びを生かし、企業研究とアイデア出しを十分に行うことからはじめました。
企業の特色や特徴、理念、ロゴなどに着想を得て、ノートにキーワードやカラー、デザインのイメージを書き出していきます。軸となったのは、さまざまな路線を走るバスが未来へと向かっていくイメージ。写真素材を組み合わせ、大胆に角度をつけた斜めの線を使ってデザインを仕上げました。
H社様ではアイデア出しがスムーズにできたことで、企業様の思いやこだわりをデザインで形にできたと思います。近くで見守ってくれたO先輩からも「すごくスピード感があって良かった。ファーストビューで伝わるね!」とほめてもらい、成長を実感しました。制作期間を前回より2日間縮めることができ、お客様にも初稿でご満足いただけたことで、課題だったスピードと精度のどちらも向上した手応えがありました。
まだ道半ばですが、C社様・H社様の案件を通して、3年目にようやく理解しはじめたデザインの仕事。これからもお客様と求職者のハートをつかむデザインを届けていきたいです。
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