「畑でスイカの収穫中」
「収穫の朝」
「侍ラーメンの戦い」
「口蹄疫を超えて」
「体にやさしい野菜作り」
「家の日本代表」
「ヒヨコのお母さん」
「接客のプロフェッショナル」
「よいしょ」
「前を行く尾瀬の歩荷さん」
「『正しく古きよきことは永遠に新しい』その生き方を伝える建築家 阿部勤先生」
「まなざし」
「父の仕事」
「息を合わせて45年」

アイデム写真コンテスト「はたらくすがた」2013年中学生の部受賞作品

グランプリ

「畑でスイカの収穫中」

  • 「畑でスイカの収穫中」
  • 藤江 ゆうな(宮崎県)
    新富町立富田中学校 1年
  • 今年の夏は例年以上に暑く、気温40℃近くの猛暑でした。私のおじいちゃんは福岡で野菜を育てています。この日も暑い中、汗を流しながら畑の作物を収穫していました。とても大変そうでしたが、それ以上に嬉しそうでした。私はおじいちゃんの作った野菜や果物が大好きです。これからも体に気をつけて元気に畑仕事を頑張ってもらいたいです。

準グランプリ

「収穫の朝」

  • 「収穫の朝」
  • 佐俣 裕哉(群馬県)
    富岡市立西中学校 2年
  • 僕のいとこは、嬬恋でキャベツを作っています。広い広い畑で朝4時からキャベツを切っています。1日に1800~2000箱ものキャベツを出荷しています。そのため、キャベツを切る人、箱につめる人、運ぶ人、箱をつくる人など、それぞれ分担して仕事をします。ぐるっと、360度キャベツだらけの中で、もくもくと仕事をしているおじさん達の「はたらくすがた」がカッコいいと思い写真をとりました。

優秀賞

「侍ラーメンの戦い」

  • 「侍ラーメンの戦い」
  • 小林 美耶子(神奈川県)
    北鎌倉女子学園中学校 2年
  • 毎年夏休みに、新潟の祖母の家に行く時、必ず訪ねているのが、父の知人である山崎さんが経営する「侍ラーメン」です。この写真を撮るため、厨房におじゃましました。厨房は熱気が思った以上にすごく、こんなに暑い夏でも一生懸命ラーメンを作っていて、まさに「侍ラーメン」だと思いました。ラーメンに情熱をそそぐ侍の魂。その姿をいろいろな人に見てもらいたいです。この思いが皆さんに伝わると良いです。

優秀賞

「口蹄疫を超えて」

  • 「口蹄疫を超えて」
  • 伊達 由真(宮崎県)
    新富町立富田中学校 1年
  • 僕の親戚の叔父は酪農をやっています。宮崎県は2010年に口蹄疫の被害に遭いました。もちろん叔父の牛舎の牛達も全頭殺処分され、にぎやかだった牛舎はシンと静まり、殺菌用にまかれた白い消石灰が寂しさを物語っていました。あれから3年、たくさんの方々の応援もあり、今、牛舎には約60頭の牛達が戻ってきました。子牛もたくさん生まれ、とても賑やかです。僕は牛の餌やりや、出産の手伝いもさせてもらいました。改めて叔父の働きを見て凄いなと思いました。そして命の大切さを学ばせてもらいました。

佳作

「体にやさしい野菜作り」

  • 「体にやさしい野菜作り」
  • 片山 聡華(香川県)
    香川大学教育学部附属坂出中学校 3年
  • この写真は、私の親戚のおじさんが里芋の世話をしているところです。無農薬で、おじさんの飼っているニワトリの糞を入れ調合した、手作りの有機肥料で育てた安心安全な野菜と聞いて食べていましたが、それは大変手間のかかることだと知りました。これからは今まで以上に感謝して食べ、時にはお手伝いにも行きたいです。

佳作

「家の日本代表」

  • 「家の日本代表」
  • 小林 真菜(京都府)
    城陽市立南城陽中学校 1年
  • 私のおじいちゃんは、おばあちゃんと2人で宇治茶の茶缶を作っています。暑い夏も難しい作業もおばあちゃんと2人でこなします。だから私は缶の製造に真剣に取り組むおじいちゃんがかっこ良いと思い、写真を撮りました。

佳作

「ヒヨコのお母さん」

  • 「ヒヨコのお母さん」
  • 上野 晏希(徳島県)
    吉野川市立鴨島第一中学校 2年
  • 僕がこの仕事の写真を撮ろうと思った理由は、祖母が仕事をしている様子をまだ見たことがなかったからです。いつも優しい祖母が、働いている時には、どんな場所で、どのような仕事をしていて、どんな表情で仕事をしているのか興味がありました。仕事をしている時の祖母は、真剣な表情できりっとしていました。祖母の一面を発見できた瞬間でした。そして、生き物を扱う仕事の大変さも知ることができた瞬間でした。

佳作

「接客のプロフェッショナル」

  • 「接客のプロフェッショナル」
  • 傳 あかり(静岡県)
    裾野市立富岡中学校 3年
  • 私の写真は、母の友人がレストランで働いているところを撮らせて頂きました。
    ウエイトレスとして、お客さんの案内、テーブルのセッティング、食事の提供、片付け等多くの仕事をしていました。笑顔でテキパキと仕事をこなす姿をみていると、エネルギーをもらえる気がしました。私も大人になったら、笑顔と活力を与える仕事に就きたいです。

佳作

「よいしょ」

  • 「よいしょ」
  • 山田 詩帆(宮城県)
    仙台市立仙台青陵中等教育学校 3年
  • 私がこの写真を撮った理由は、普段何気なく食べているお米も農家の人の努力によるものだということを改めて考えてほしかったからです。また最近、お米離れや食べ残しが多いことをニュースで聞いていたので、農家の人への感謝を忘れないでほしいという思いもありました。緑色に染まった田んぼを背景にして作業着姿の父が重いお米を持って立っていることで、よりありのままの農家を写そうと思いこの様な写真にしました。

佳作

「前を行く尾瀬の歩荷さん」

  • 「前を行く尾瀬の歩荷さん」
  • 田邊 博康(新潟県)
    長岡市立大島中学校 1年
  • この夏、初めて尾瀬で歩荷さんに出会いました。山小屋の食料など、背中の荷物は約80㎏とのこと。木道脇で、荷物をおろして汗をかき、一息入れている歩荷さん。再び山のような荷物を背負い、木道を踏みしめるように歩き始めました。その後ろ姿にとても感動しました。ものすごい力強さと、黙々と仕事をする職人さんを見たような気がしました。

佳作

「『正しく古きよきことは永遠に新しい』その生き方を伝える建築家 阿部勤先生」

  • 「『正しく古きよきことは永遠に新しい』その生き方を伝える建築家 阿部勤先生」
  • 松島 かれん(神奈川県)
    日本女子大学附属中学校 1年
  • 先生のご自宅「中心のある家」に伺い、「社会は人と人のつながり」と貴重な多くを教えて頂きました。帰り際、先生の著書(私の愛読書)にサインをお願いするや、愛用されている硯、筆、刻印、本物の朱肉の入った木箱をお持ちになり、ゆっくり墨を整えている先生を撮影しました。子供にも、流儀を丁寧に見せてくださる姿に、「はたらく」ことは人柄そのものと感じます。プロの表情になられた先生に、「人に想いをこめる」ことは「こめた想いを、いかにさり気なく相手に伝えられるか」ということを、「はたらくこと」は人、物、自然環境とを自分が愉しみこだわりぬくことに始まるとを知りました。

佳作

「まなざし」

  • 「まなざし」
  • 横山 夏帆(北海道)
    北海道教育大学附属函館中学校 3年
  • 叔母はいつも明るく、カット中も笑顔でお客さんと楽しそうに会話をしています。彼女はお客さんに「ありがとう。」と言われることが一番のやりがいなのだと話してくれました。仕事をする上でとても大切なことだと思います。私はそんな彼女を尊敬するとともに、普段見せない真剣な表情をどうしても写真に撮りたかったのです。

佳作

「父の仕事」

  • 「父の仕事」
  • 中西 美有(徳島県)
    吉野川市立鴨島第一中学校 2年
  • スプリングは機械の見えないところで、けなげに働いています。いわば、裏方です。私の父はスプリング製造の仕事をしています。父はこの仕事を誇りに思っています。私たちも、バネのおかげで、大きく育ててもらったのに、仕事をしている姿をめったに見ることができないので、見学できて大変貴重でした。父の働く姿はかっこよかったです。

佳作

「息を合わせて45年」

  • 「息を合わせて45年」
  • 中野 珠希(静岡県)
    沼津市立愛鷹中学校 1年
  • 私の祖父と祖母は、ラーメン屋です。今回は写真を撮らせてもらうということで、厨房でラーメンを作っているところを見せてもらいました。祖父と祖母は2人で店を開いてから45年になり、中華鍋や包丁からもその歴史を感じます。私は2人が息を合わせて作るラーメンが大好きなので、これからも2人で元気に頑張ってほしいです。

団体奨励賞

  • 新富町立富田中学校(宮崎県)
  • 上原 英人 先生
  • 『子ども達が大人の働くすがたに接することはとても重要である』と県キャリア教育推進事務局長の講演で聴き、毎年、夏休みの課題の一つとして取り組むコンテストの良さを実感しています。取り組んだ理由として自分の親が働いているすがたを見たことがないという返事が多かったからです。実施してから年々、提出する生徒の数も増え、今年は全校生徒のほとんどが提出し、中には写真の撮り方にも工夫する生徒、写真に興味を持つ生徒も出てきました。生徒達の一枚一枚の写真を見ることが、私の楽しみの一つにもなっています。
    この度、団体奨励賞までいただき、本当にありがとうございました。

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