グランプリ
- 「笑顔の収穫」
- 寺嶋 南(愛媛県)
松山城南高等学校 3年
- 学校のすぐ横の、もとは水田だった野菜農園です。宅地化が進み、現代風の家がたくさん建ち並んでいる中で、二人で一から畑を始められたと聞きました。農薬を使わず、いかにおいしく、大きく育てられるかなどの試行錯誤を重ねてきたそうです。立派な大根をもった二人の笑顔がとても素敵で、二人に出会えたこととその笑顔を撮影できたことに感謝しました。
準グランプリ
- 「思いやり」
- 寳田 星来(北海道)
北海道岩見沢西高等学校 1年
- 数年前から病気で体が動かせない祖父の訪問入浴の様子です。病気になる前からお風呂が大好きだった祖父。入浴中の祖父は本当に気持ちよさそうでした。スタッフの方は、祖父とのコミュニケーションを常に忘れず、その上私達家族にも色々話しかけてくれました。そのような優しさ、雰囲気の良さに思わずシャッターを切りました。
優秀賞
- 「SPLASH」
- 白井 達也(大阪府)
近畿大学附属高等学校 2年
- 私のあこがれている職業である動物の飼育員に着目し撮影しました。我々が普段見ているイルカショーですが、あえてイルカを写さないことにより、人物に目を引きつける効果を与え、水しぶきにより躍動感を表現しました。望遠レンズを使用していたので、被写体を追いかけるのが困難でした。
優秀賞
- 「町の肉屋さん」
- 富島 颯太(群馬県)
伊勢崎市立四ツ葉学園中等教育学校 5年
- この写真は、群馬県伊勢崎市の「肉のたかはし」さんで撮影させていただきました。 昭和46年に創業して以来、「お客様との触れ合いを大切に、毎日を勉強の場とすること」をモットーにご主人と奥さんの二人三脚で頑張っています。安くておいしいお肉や揚げ物、そして笑顔が素敵な二人は地元の人々から愛されています。
佳作
- 「自慢のラーメン」
- 間地 優太(神奈川県)
平塚学園高等学校 2年
- 今回撮影したのは、学校の近くにある"大陸"という古き良きラーメン屋さんです。私たちは3人で、急に撮影に行ったのにもかかわらず、"大陸"の店主の方はとても丁寧に接してくれて、快く撮影させてくれました。そして、私たち全員に無料でラーメンを作ってくれました。初めて食べたのですが、とても美味しかったです。店主の方は常連のお客さんと楽しそうに会話をしていて「とても愛されている人なんだな」と感じました。
佳作
- 「エンジン整備中!」
- 大橋 巧(愛知県)
愛知県立小牧南高等学校 2年
- この写真を撮るのは大変でした。なぜなら、作業場所が暗くて明るさを調節するのが難しかったからです。この写真は、車の部品を取り換えているところなのですが、周囲に多くの物が置いてあるため、どのアングルで撮ればいいのかを考えながらの撮影でした。大変な点もありましたが、ふだん見ることができない場面を見ることができて、楽しかったです。
佳作
- 「職人の技」
- 一ノ瀬 煕人(愛知県)
愛知県立豊野高等学校 2年
- 夏の暑い日の中で、もっと暑くなる作業をしている鍛冶職人さんの顔と作業着の色を変えるほどの汗に、長い年月をかけた技の素晴らしさを感じました。不思議なことに飛び散る火の粉は、職人さんに操られているかのように彼を避けていきます。私はそこに長い年月をかけてきた「はたらくすがた」を見ました。
佳作
- 「山かけ天」
- 倉田 香奈(東京都)
東京農業大学第一高等学校 1年
- これは、鉄板焼き店で店長が山かけ天を焼いているところだ。この店の特徴はやはり、「作ってくれる」というところにある。お客様の目の前で作ってくれるというのは、その料理の味だけでなく、視覚においても楽しめる。また、お好み焼きを正円に整え、とろろをかけるのにも真剣なこの姿は、まさに職人であると感じた。
佳作
- 「保育所の先生」
- 菅原 大嵩(広島県)
広島県立庄原格致高等学校 2年
- この写真を撮らせて下さった保育所の先生は、僕と同じ高校から卒業された先輩にあたり、そこまで歳も離れていない人でした。それなのに、しっかりと園児たちをまとめ、一瞬で笑顔を作る事のできている先生の姿がとてもカッコいいなと感じました。進路に悩んでいる時期に、写真を通してこのような働く姿に出会えてとても貴重な経験になりました。
佳作
- 「おいしいピザの出来上がり!!」
- 黒澤 萌夏(東京都)
共立女子高等学校 2年
- 修学旅行で友人と入ったピザ屋さんで撮りました。生地を作り、焼き加減をこまめに調整し、焼き上げるまでの一つひとつの工程はとても難しい作業だと思いました。窯から出された時の匂いも良く、実際の味もとても美味しかったです。
佳作
- 「町工場で働く」
- 傳 あかり(静岡県)
加藤学園高等学校 1年
- 写真は私の祖父です。部品を洗う工場で働いています。真夏の太陽が照りつける日に、冷房のないところで黙々と働く祖父を撮りました。額からにじみ出る汗と、仕事に向き合う真面目な姿勢に、私ももっと一生懸命頑張ろうと思いました。そして優しい笑顔を見せてくれる祖父を大切にしたいです。
佳作
- 「治療中」
- 鈴木 萌乃(静岡県)
日本大学三島高等学校 2年
- 「はたらくすがた」というテーマで、まず撮りたいと思った職業が歯医者でした。それは治療している側と治療を受けている側を両方入れた構図の写真なら面白い絵になるのではないかと思ったからです。実際に撮影してみて、妹の少し緊張している表情、少し暗めな光加減が歯医者の怖さを物語っているようで、面白い作品になりました。
佳作
- 「スーパーの魚屋さん」
- 松本 涼太(広島県)
広島県立庄原格致高等学校 2年
- 彼は近くのスーパーの魚屋さんで働いている板前さんです。とても気のいい方で嫌な顔せずタイを掲げてくれました。私達とあまり歳も変わらないのに仕事を頑張っていらっしゃる姿に感動しました。私は魚をさばく場面を初めて見たのですが、思わず「はやっ」と思ってしまいました。これからもお仕事を頑張っていただきたいです。
佳作
- 「細心の配慮と繊細な精神」
- 丸岡 弥央(東京都)
東京都 トキワ松学園高等学校 2年
- 削り作業は、釉薬を流す前段階の作業であり、作品の完成度を決定付ける大事な工程です。その張りつめた時間の中での優美な様子、細やかな様子を感受しました。
団体奨励賞
- 日本大学三島高等学校(静岡県)
- 写真部顧問 伊藤 将 先生
- 昨今の肖像権等の問題から、他者を撮ることが難しくなっている中で、仕事をしている方の「その人らしさ」に着目して写真を撮る機会を与えて下さるこのコンテストには、本当に感謝しています。「家族ではない方を被写体とするようにしてみては」とアドバイスをすることで、写真を撮る行為がそのまま高校生のコミュニケーション能力の向上にも繋がるとも思っています。年々写真部員が撮る人々の顔が、生き生きしてきているのを見るのも楽しみになってきています。団体奨励賞に選んでいただきありがとうございます。