グランプリ
- 「職人の背中」
- 古橋 梨充奈(愛知県)
愛知県立小牧南高等学校1年
- 普段は立ち止まって見ることのない大工さんが家を作っているところを撮影しました。この日はとても暑く、大工さんの頰にはたくさんの汗が伝っていました。それでも、黙々と作業している姿は「真剣」そのものでした。そして、木材を担いだ大工さんの背中は、とてもかっこよく、大きく、男らしく感じました。
準グランプリ
- 「力強い手」
- 中村 日和(鹿児島県)
鹿児島市立鹿児島玉龍高等学校2年
- 年に一度、大晦日には多くの親戚が集まります。私の大叔母は、みんなのためにブリをさばき始めました。子供たちに魚のことを説明しながら大きな魚をさばく姿はとても力強く、生き生きとした表情をしていました。正月休みもない家の仕事を、何十年も続けている姿は、まさにはたらく人です。
優秀賞
- 「ダンスの先生」
- 小早川 優衣(香川県)
香川県立高松西高等学校1年
- 小学1年生の頃からお世話になっている大好きなダンスの先生です。先生のお陰で地区大会や全国大会で入賞したり、新聞やテレビに載ったりとたくさんの思い出ができました。私達の為に一生懸命ダンスを教えてくださる先生をたくさんの人に知ってもらいたいと思い撮影しました。先生が子供達にダンスを教える姿は、本当にかっこいいと思いました。
優秀賞
- 「絆」
- 藤田 智都(福井県)
福井県立丹生高等学校2年
- 神戸の動物王国に行ったとき、鳥のショーをやっていたので撮影しました。飼育員さんが鳥を呼んだら、すうっと飛んできた姿が美しかったので思わずシャッターを切りました。鳥と心が通じ合っている飼育員さんの姿が輝いていました。私も将来この飼育員さんのように輝ける仕事に就きたいと思っています。
佳作
- 「誇り」
- 磯部 朋華(香川県)
香川県立坂出商業高等学校3年
- 茶摘み歴60年のおばあちゃんに出会い、茶摘み体験をさせていただきながら撮影をしました。茶摘みをしながらたくさんお話をしてくださり、特に家族の話をされる時の笑顔は写真のようなとても素敵な笑顔でした。「家族は私の摘んだお茶しか飲めないんだよ」と、とても嬉しそうに話していました。やりがいを感じながら楽しんでお仕事をされていてとても素敵なおばあちゃんでした。
佳作
- 「職人モード」
- 大野 絵理(東京都)
共立女子高等学校2年
- 修学旅行で福岡県の柳川に行き、川下りをしました。多くの生徒が乗った舟の船頭さんは、明るく笑顔が絶えない方でしたが、ふとした時に見せる真剣な表情が印象的でした。しなっている竿から、私たちの重さ(笑)、そして船頭という仕事の大変さが伝わりました。
佳作
- 「お魚食べるかい?」
- 小田 みなみ(鹿児島県)
鹿児島純心女子高等学校3年
- この写真は、沖縄で九州総合文化祭に参加した際に、撮影したものです。沖縄独特の市場の庶民的な雰囲気が撮れたと思います。慣れた包丁さばきで、いかにも長年人々の暮らしを支えてきたという感じがしました。先生が隣でインタビューしてくださったので、自然な表情を撮ることができました。
佳作
- 「賑やかな夜市」
- 川口 春瑠(大阪府)
帝塚山学院中学校高等学校3年
- この写真は韓国の夜市で撮影した1枚です。はじめての夜市で味わった料理や空気は何もかもが新鮮でドキドキしながらシャッターを切っていました。韓国語が飛び交う呼び込みの声、お客さんとの喋り声や笑い声、食器が当たる音などたくさんの働く音がこの写真には詰まっています。
佳作
- 「GO!!」
- 佐橋 夏帆(愛知県)
愛知県立小牧南高等学校2年
- イルカショーは、小さな子供からお年寄りまで楽しめるものです。イルカショーの主役はもちろんイルカですが、私はイルカを支えるトレーナーに注目しました。サポートをするだけでなく、イルカと息を合わせ一緒にショーを作るトレーナーの姿は、あらためてかっこいいと思いました。
佳作
- 「パートナー」
- 隅田 真悠(大阪府)
大阪市立工芸高等学校2年
- 鳥羽水族館で行われていたアシカショーでの写真です。ショーが始まり、笑顔で挨拶をしていた飼育員さんでしたが、パフォーマンスが始まると笑顔は真剣な表情に変わりました。そしてアシカと息を合わせて色々な技を成功させる姿に私は見惚れました。ふたりは良いパートナーだ、と思いながらシャッターをきりました。
佳作
- 「活きがいいなぁ」
- 中島 理子(香川県)
香川県立坂出高等学校2年
- 岡山県のたこ漁を撮影にいきました。快く撮影を了承してくださった漁師・繁さんと奥さんは、何十年もこの仕事一筋だそうです。「出すで!出すで!」捕れたばかりのたこを掲げて見せてもらっているとき、たこが暴れました。おじさんも予想外だったようで、笑顔があふれた瞬間です。
佳作
- 「彫師」
- 野口 花梨(大阪府)
大阪府立生野高等学校3年
- 1年生の頃から通わせて頂いた欄間職人さんです。何十年も彫師として欄間を作り続け、80歳になった今でも元気に働いている姿はかっこよかったです。この仕事が好きだという気持ちがとても伝わってきました。
佳作
- 「まなざし」
- 八代白百合学園高等学校1年
盛髙 花奈(熊本県)
- この写真は、肥薩線白石駅でSL人吉を撮影したときの1コマです。機関車の状態を確認するため、いくつもの計器に真剣なまなざしを注ぐ姿に惹かれ、シャッターを切りました。機関士の方は、時折カメラに笑顔を向けながらも、厳しい表情で仕事に取り組まれていて、伝統を守りながらも安全第一を思う姿勢に感動しました。
佳作
- 「白化粧」
- 眞岡 綺音(大阪府)
大阪府立成城高等学校2年
- 京都の伏見で白化粧をする所を撮影させていただきました。夏の暑い日、入るなり「アイス食べや」って言って、アイス食べさせていただきました。そんな、気さくな女将さんが、白塗りを始めたら、さっきの雰囲気とは一転して真剣な眼差し、その空気に圧倒された私は、声をかけることができず、ただひたすらシャッターを押し続けました。
団体奨励賞
- 愛知県立小牧南高等学校(愛知県)
- 写真部顧問 青 ちづる先生
- 本校の写真部は、毎日、高校生活を中心に撮影しています。お互いにモデルとなり、仲間同士助け合って活動しています。まじめで優しい部員達ですが、見知らぬ人とコミュニケーションをとることが苦手な面ももっています。写真にとって必要な「人とのつながり」を作るきっかけとして、毎年夏休みに「はたらくすがた」の撮影に挑戦しています。今回はグランプリと、団体奨励賞もいただき、生徒共々大変感謝しております。ありがとうございました。