グランプリ
- 「地域のために」
- 菅 開智(愛媛県)
愛媛県立今治北高等学校大三島分校1年
- この夏、日本を多くの災害が襲いました。西日本豪雨もその一つです。私の住む愛媛県大三島も土砂災害や河川の増水により避難生活を余儀なくされた人がいました。この写真は、増水した河川の中で、危険を顧みず地域のために一生懸命ゴミを取り除いておられる土木作業員の方の姿を、尊敬と感謝の気持ちを込めて撮影させていただいたものです。
準グランプリ
- 「編む」
- 岡田 あかり(和歌山県)
和歌山県立神島高等学校3年
- 雨で漁がない日に漁港に行くと大勢の漁師さんたちが、破れた網をひと編みひと編み修繕していました。足や手、口元にしわが多くあり、この仕事とともにお年を重ねられてきたのだなと感じました。この漁師さんのように、ずっと同じ仕事を続けることができるように、将来頑張りたいと思います。
優秀賞
- 「ほほえみ」
- 生駒 彩音(東京都)
日本大学豊山女子高等学校2年
- 84歳で今なお現役で産婦人科医をやっている祖父の診察姿を初めて見ました。実際私も祖父に取り上げてもらいました。とても優しい笑顔で赤ちゃんの手を取りながら聴診器を胸に当てている姿はカッコ良かったです。
優秀賞
- 「先生といっしょに」
- 湯谷 祐之(香川県)
香川県立高松西高等学校2年
- 香川県立高松養護学校の文化祭のお手伝いに行ったときに、撮らせてもらいました。先生といっしょに頑張りながら、笑顔で的当てをして遊ぶ姿はとても楽しそうでした。その姿に、そばにいた私たちも自然と表情がやわらかくなり、温かい気持ちになりました。
佳作
- 「一本入魂」
- 井口 颯太(愛知県)
愛知県立豊田南高等学校1年
- 商店街を歩いていた時、香ばしい匂いに誘われて行ってみると、一本一本丹精込めて、みたらし団子を焼いている店主を見かけ、思わずシャッターを切ってしまいました。暑い中みたらし団子から目を逸らさずに焼く姿に、店主の仕事にかける思いをひしひしと感じました。
佳作
- 「テーラータマキ」
- 伊藤 はるか(愛知県)
愛知県立刈谷高等学校1年
- 私が生まれるずっと前から、家のそばにあるテーラーのご主人の姿です。私が部活や習いごとで遅くなった帰り道も、お店の窓辺で服を直すおじさんの姿があります。使う道具は代々受け継がれたもので、アイロンもミシンも電気に繫がれていません。道具を大切にし、真心込めて一着一着と向き合う姿はとても輝いていました。
佳作
- 「歯と向き合う」
- 井原 弥咲(静岡県)
静岡県立韮山高等学校1年
- 私の父は歯科技工士をやっています。歯の一本一本を少しずつ調整していくとても細かい作業をしています。患者さんの歯一本一本に対してとても真剣に向き合う姿に歯科技工士のカッコよさを感じました。
佳作
- 「職人」
- 佐藤 まりん(新潟県)
新潟明訓高等学校3年
- この写真は、職人というテーマで作品をつくりたくて工場を探していた時に、友人から紹介してもらった職人さんに声をかけ撮影をさせて頂きました。壊れた車を次々と直していく姿を見て、ひんやりとした工場に響く機械音とは反対に、壊れたモノにも新しい命を吹き込むことができる職人さんの手にあたたかいものを感じました。
佳作
- 「おかえり!」
- 澤田 優郁(大分県)
大分県立大分上野丘高等学校1年
- 幼い頃お世話になった幼稚園で撮影しました。先生方は忙しい中、温かく迎えてくださり、はたらくすがたを間近で感じさせてもらいました。この写真は、水分補給の時間に外から帰ってきた子を「おかえり!」と迎えているところです。何年経っても変わらない、大好きな先生の満面の笑顔をみて、はたらくひとの輝きを感じました。
佳作
- 「職人の目」
- 田頭 梨華(香川県)
香川県立高松西高等学校2年
- 毎年夏ごろに私の祖父母の家ではぶどうを育て始めます。二人ともぶどうへの愛情は深く、とりわけ祖父の想いは特別です。いつもは優しい祖父ですが、ぶどうのことになると、とても厳しい表情になります。その表情はまさに「職人」でした。
佳作
- 「駆ける」
- 平塚 榛(北海道)
北海道帯広工業高等学校3年
- 力強く駆け抜けていくばん馬、自在に操る騎手、二人の真剣さを表現したいと思いました。ばんえい競馬は現在、北海道帯広市の開催のみです。長い伝統を絶やさないため、ばん馬や騎手の方だけでなく、大勢の方が日々働いています。表に出るのは、馬と騎手ですが、裏で支えている方々の姿も伝わればという想いも込めて撮影しました。
佳作
- 「ガラス職人」
- 堀口 緑(神奈川県)
向上高等学校3年
- この写真は、ガラス工房の見学に行ったときに撮った写真です。工房の中の温度は40℃を超えており、汗をダラダラ流しながら真剣な眼差しでガラス細工を作る姿は、とてもかっこよかったです。そして、ドロドロに溶けたガラスで形を作っていく様子は、まさに職人技でした。
佳作
- 「生業」
- 松下 莉子(和歌山県)
和歌山県立神島高等学校3年
- 早朝、海に出て港に帰ってきた漁師の方を撮りました。漁だけで生計を立てて暮らしているので、とても真剣に、そして丁寧に作業をしていました。普通に生活をしているとみることができない瞬間に立ち会えました。力強くはたらく姿はとてもかっこよかったです。
佳作
- 「働くお母さん」
- 室山 理奈(大阪府)
大阪府立生野高等学校2年
- この作品を撮ったのは、ぶどう園農家のぶどう園です。お母さんはまだ一歳にもならない赤ちゃんをおんぶしながら作業をされていて、まさに「働くお母さん」だなと思いました。鶏を捕まえようとしているお母さんと、赤ちゃんの表情やしぐさが気に入っています。鶏も子供もいて、賑やかで楽しい撮影時間でした。
団体奨励賞
- 香川県立高松西高等学校(香川県)
- 写真部顧問 川田 正明 先生
- この度は、団体奨励賞を頂きありがとうございます。「はたらくすがた」写真コンテストには近年、毎年応募させて頂いています。はたらく人のものづくりにかける情熱、農作物に対する愛情などが写真を通して多くの人に伝わるように、部員たちは日々撮影に取り組んでいます。今後もはたらく人、写真を見て頂く人とのコミュニケーションを通して、人間力が磨かれることを目標にしたいと思います。