「地域守り隊」
「まさに出産の瞬間」
「情熱」
「務め」
「未来へ」
「職人」
「まいど おおきに」
「おいしくなれ」
「Demae In Marunouchi」
「化」
「陽気な散髪屋」
「うちの野菜は甘くて美味しい!」
「一刀入魂」
「歯みがき」

アイデム写真コンテスト「はたらくすがた」2019年高校生の部入選作品

グランプリ

「地域守り隊」

  • 「地域守り隊」
  • 渡邉 剛生(愛知県)
    豊川高等学校2年
  • 北海道美瑛町の平和と安全の担い手は消防士の皆さんです。彼らのおかげで町民は安心して日々を過ごすことができます。そんな彼らは出会ったばかりの人にも笑顔を絶やしません。美瑛消防署での朝の勤務交代の最中、カメラを向けると署長自らが快く笑顔で応じてくれました。平和は笑顔から生まれるのだと、改めて気付かされました。

準グランプリ

「まさに出産の瞬間」

  • 「まさに出産の瞬間」
  • 川野 莉里花(大阪府)
    大阪市立咲くやこの花高等学校2年
  • 難産で戦う親牛と子牛の分娩介助を施す伯父たちの姿を撮影しました。私や祖父母だけでなく、牛舎のすぐそばに住む伯母たちも一丸となって出産を応援し、無事元気な男の子が誕生しました。初めて見る光景に興奮し、手が震えていたことをよく覚えています。身をもって命の輝きを実感することができた素晴らしい瞬間でした。

優秀賞

「情熱」

  • 「情熱」
  • 井柳 凜(静岡県)
    静岡県立韮山高等学校1年
  • 三味線を弾いているときはいつもとは違ったキリッとした張り詰めた空気を纏い、観客を圧倒する美声で、民謡を情熱的に歌いあげます。思わずカメラを持っていることを忘れ聴き入ってしまいました。「観客を圧倒し、感動を与える」これが彼女の仕事です。

優秀賞

「務め」

  • 「務め」
  • 道畑 あおい(和歌山県)
    和歌山県立神島高等学校1年
  • 私が学校から家に帰っている時、工場からかんかんという音が聞こえてきて気になったので撮影しに行きました。その工場ではお爺さんとおじさん二人がいて、車の修理をしていました。汗をかき必死に修理をしている姿がとても輝いて見えて思わず見とれてしまいました。その姿が美しく思えて、写真に収めたいと思い、シャッターを切りました。

佳作

「未来へ」

  • 「未来へ」
  • 生駒 彩音(東京都)
    日本大学豊山女子高等学校3年
  • 産婦人科の医師をしている母を撮影しました。患者さんの中には子供を連れてくる人がいます。しかし小さな子供は静かにお話を聞く事が難しい為医師の母は飽きさせないように笑顔で声をかけながら診察していました。子供が笑顔でいられることが未来を明るくすることではないかと考えこのような題名にしました。自分の事なのに子供を病院に連れて行っても大丈夫だろうかと悩むお母さんも数え切れないほどいるとは思いますが、このような写真を撮り医師や看護師が飽きさせぬようフォローすることによって、忙しくて子供を預けられない人も気にせずこられるようになるのではないかと思います。

佳作

「職人」

  • 「職人」
  • 太田 愛有未(福井県)
    福井県立丹生高等学校3年
  • 私の住む隣町では、簞笥などを作る指物屋さんが昔から有名です。しかし、今日では職人の数がだんだん少なくなり後継者不足となっています。このような中、毎日指物づくりに熱心に取り組む職人さんがいます。すべて手作業で、何年も鍛錬する必要があり、その技術は相当難しいものです。この写真は、その技を巧みに操るベテラン職人さんを撮影しました。

佳作

「まいど おおきに」

  • 「まいど おおきに」
  • 菅 開智(愛媛県)
    愛媛県立今治北高等学校大三島分校2年
  • 大阪の新世界で見かけた車夫のお兄さんに声をかけると快く撮影に応じてくださり、いざ私がカメラを構えるとお客様に対して「お似合いやろ~」の一言。そんな気さくな様子に観光客のお二人の緊張も和らぎ、楽しそうな皆さんの表情をカメラに収めることができました。撮影後、人力車を引いて颯爽と走り去っていく姿はとても格好良く印象的でした。

佳作

「おいしくなれ」

  • 「おいしくなれ」
  • 京藤 和(福井県)
    福井県立丹生高等学校2年
  • 商店街を歩いていた時、雰囲気のある魚屋の店主と出会いました。他県での知らない街の撮影会だったので緊張していましたが、ご店主が温かい笑顔で迎えてくださり、リラックスして撮影することができました。試食にとくださった焼き魚は、香ばしくて温かかったです。

佳作

「Demae In Marunouchi」

  • 「Demae In Marunouchi」
  • 篠原 國彦(東京都)
    暁星高等学校3年
  • 昭和の時代は自転車での出前が当たり前だったが、現在はバイクや自動車での配達が主流となっている。会社員やOLが行き来している丸の内で昔ながらの自転車配達と出会えるとは思わなかった。絶妙なバランスで出前を運ぶ男性の後ろ姿は「働く姿」としてはとても貴重でシャッターを切らずにはいられなかった。貴重な一枚を撮ることができ嬉しく思う。

佳作

「化」

  • 「化」
  • 白川 歩実(大阪府)
    大阪市立工芸高等学校1年
  • 大衆演劇の座長さんがメイクしている姿を撮影させて頂いたときの写真です。メイクをすることで、見た目だけじゃなく気持ちも「演じる自分」「働く自分」に化けていっているのかなと感じました。鏡にうつっている姿がとても魅力的でシャッターを切っていました。

佳作

「陽気な散髪屋」

  • 「陽気な散髪屋」
  • 髙濱 礼実(熊本県)
    八代白百合学園高等学校3年
  • よく晴れた秋の日に、いつものように歩いていると、散髪屋を見つけた。散髪屋の奥さんの明るい笑顔と笑い声にひきつけられ、お仕事の様子を夢中になって撮影した。お仕事のことや家族、地域のことを沢山話してくださって、撮影する時間があっという間だった。今日も笑顔で散髪屋を明るく照らしているのだろう。

佳作

「うちの野菜は甘くて美味しい!」

  • 「うちの野菜は甘くて美味しい!」
  • 原田 哲成(愛知県)
    愛知県立田口高等学校3年
  • 今年の夏も、79才になる祖母の姿が畑にありました。山間部で獣害が多く、収穫も保証されないのに、祖母は楽しそうに畑仕事に精を出します。「畑にいると、心がスーッと洗われた気持ちになるんだよ。」と話す祖母は、畑から活力をもらっています。その生き生きとした姿と土との強い結びつきを地際から撮影しました。そして、私たち家族も、その野菜と祖母の笑顔が活力となっています。

佳作

「一刀入魂」

  • 「一刀入魂」
  • 村松 真帆(愛知県)
    愛知県立津島東高等学校2年
  • 初めて柳橋中央市場に行った時、活気に満ち溢れマグロを目の前でさばく姿に圧倒されました。職人さんはどんな大物でも色々な包丁を使い分け、豪快ながらも骨に付いた身までも心を込めて1本1本真剣勝負。この職人技を後世に残していって欲しいという気持ちを込めて何回も通い撮影しました。

佳作

「歯みがき」

  • 「歯みがき」
  • 𠮷田 結(愛知県)
    愛知県立半田農業高等学校1年
  • 身体障害者支援施設での歯磨きの様子を撮影しました。自分で上手く磨けないところを職員の方が手伝っています。この取材時までの私は「不自由のない生活は幸せだ」と思っていました。この場面を見て「全てのことが自分で出来なくても、助けてくれる、手伝ってくれる人がいるのも幸せだ」と思いました。同時に、人と人とが支え合えることの素晴らしさを感じることも出来ました。

団体奨励賞

  • 八代白百合学園高等学校(熊本県)
  • 写真部顧問 中西琢也 先生
  • この度は、団体奨励賞に選出していただき、心から感謝いたします。本校写真部は、様々な場所で働かれている姿を被写体としています。その時に気をつけることは、しっかりとコミュニケーションをとることと、単なる報告写真ではなく、その場の雰囲気を伝えること、最終的には仕事にかける心まで写し出すことです。これからもいろいろな仕事に打ち込まれている姿を発信していきたいと思っています。

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